◆審査講評
お疲れ様でした。
みんなすごい頑張っているのがひしひしと伝わってきました。
(作者名の頭に付した記号は、○生徒創作 ◎顧問創作 *既成作品 を示します)
□都立荒川商業『その愛は本物か?』○増田佳純
惜しい、いろんなところ。練り不足だった気がする。発想はよくておもしろかったんだけど、靴を履いている人と履いていない人がいたりして、結構そういうの気になったりもしました。魔法の音が入るとよかった。
□都立科学技術『学生ストライキ』○川中子明
ストライキを日本のためにするという発想、とても期待しました。嬉しいと思いましたが…特に滑舌、サ行が…楽しむのも大事だけど、力抜くのは難しいよね。
もう少し、具体的に、何のためのストライキなのかがあればよかった。
□順徳女子『炎激武』○齋藤穂菜美
三つの話を短く入れて、うまくできていたと思いました。ケリの付け方がうまい。
□都立上野『ベジタブル、いつ食べる?』○◎にいむら あずま
ひとりひとりモチベーションが高く、すごくジーンと来ました。一番身近な、「食」を取り上げたということ、とてもよかった。
□北豊島『Blue Blue Spring』○奥主美穂
みんなすごい一生懸命なのがひしひしと伝わってきました。音響さん、音がちょっと大きかったかな…どうしても機械音が勝っちゃうんだよね。
□都立本所『あらしのよるに』*木村裕一・原作、石引公美・脚色
フィジカルシアターがすごく好きで、身体で表すことが好きなので、とても嬉しく観ました。よく工夫して岩を作ったりしてましたね。もう一工夫があるとよかった。たとえば風の音も生声でやったらどうでしょう。そんなこともありだったかも。森とか岩とかを作って、演じる人たちに影響を与えるような動きや関わり合いができるとよかったかと。どうせ羊や狼は擬人化してるしね。
□都立葛飾野『ボーダレス~境界のない世界~』*重松舞
みんなとっても言い声をしてますよね。ただ残念なのが、ボーダレスが、なんだろう、ボーダーがあるからキャラクターが際だつというのがあるんだよね、そこをまたボーダレスの設定の中で、改めてどうそれぞれのキャラクターを際だたせるのかが難しいよね。そこをもう一工夫。
□都立淵江『これが僕らの部活動!!』○淵江高校演劇部
はじめすごくよくて、わぁと思ってみていました。すると展開がだんだん遅くなって来ちゃったんだよね…。あと、バットを使うのがちょっと怖い。キャッチボールを無対象でやっていたから、バットも無対象でよかったのでは。「修学旅行」という作品でも、バットのホンモノは使っていないんです。リアリティを求めるのもあるのでしょうが、お客さんに不安感を与えないように。このスペースだから、この大きさで届けるということに練習を。
□駿台学園『ALICE』○村上哲平
みなさんとっても声がいい。親に感謝してください。うらやましいな、とおもいました。声って、役者に必要なもの、「一声、二姿、三に顔」と言われます。声で、お客様に想像させることができる。もう一歩どうするか、ということが大事なんじゃないかな。一生懸命おもしろくされていたんだけど、段取りになっていたような気がします。
□都立葛西南『ガクサイ』◎宮下克士
あの、みんな、間ってわかりますよね。いい意味で形式にこだわって、間をうまくとっていた、勇気ある方法をとっていたとおもいます。まだ改善の余地はありますが。みなよく役をこなしていた、生きていたとおもいます。
□都立大江戸『ワルとすみことちょんまげと。』◎玉村裕和
ごめんなさい、これも、他の学校にも言えるんだけど、舞台上の小物、やること、全部意味があります。はじめてここの舞台に立つから、広さとか気にして…取り去り忘れられてしまったあの袋は何だろうと気になってしまいました。四年生の新人さんもいい感じでしたが。
□都立竹台『おはし侍』○知念真理奈
とてもこのお話好きです。いい発想力ですね。でも、おはし侍のおとうさんが洗濯物踏んづけちゃったんですよね、たまたまの事故なんでしょうけど、マナーを教えるお父さんが踏んじゃったのは残念。
□都立忍岡『生徒総会』*畑澤聖悟
みなさんとても達者で、すごくたくさん練習したんだろうと思いました。残念だったのが、マイクがごろんとおっこっちゃったり。マイクを拾うかな…とおもいましたが、これが場数なんだね。新人ならではと思いました。でも、見てる側は気になっちゃんだよね。けれど、言い換えれば、役に集中できていたということだよね。
□都立橘『無謀中学生』○鎌田規聖
靴がずっと床にあったんだよね…これ、なんかに使うんだろうな…と思っちゃっていました。どうして中学生だったの?(小学生ですと、幼すぎる、小学生ではできない行動だろうと思って中学生にしました)もとは小学生だったの?
みなさん、達者です。よく練習できていたと思いました。天衣無縫。泥棒さん二人好きだったよ。はちゃめちゃな感じがよかったけど、それをどう最後に集約させていくか。
□都立小松川『雪解けハイスクール!』○村元花穂
最初にみんなに言おうと思ったんだけど、等身大、小松川さんは特に等身大だなぁと思わせてもらいました。ゲームと、無視がおおいな…とおもいました。今の生徒さんがどう育ってきたのか、脚本作りからわかります。
心をあらわす舞台になってましたね。ほっとする舞台でした。
□日本大学第一高等学校『君で始まり、お前で終わる。僕で始まり、俺で終わる。』○小貫流星
ここもおしかったね。みんなもわかってると思うけど、さっき、間の話をしました。練習がちょっとたんなかったかな…もっといい作品になったと思う。え、次なんだっけ、という空気を感じちゃいました。わたしも新人の頃によくどやされたことを思い出しました。役にはなかなかつかなくて、辛い思いをしたことがあります。舞台を愛するということの意味ですね、演劇を愛するとはいろんな意味があることを表現してくれたとおもいます。
□都立飛鳥『proof』○針田政弥・東山拓大
オープニングめちゃめちゃ期待しちゃった。いつも、いじめの問題について考えていて、それをどうやってくれるんだろう、と期待しました。なにより、演劇的手法が素晴らしい。ふだんの鍛錬が生かされている。だからこそ、いじめの問題は難しい。脚本が残念だなとおもいました。ただ、この問題に取り組むその勇気はすばらしい。
□都立白鴎『現代に生きる侍』*二葉葵
蜷川さんの「武蔵」、観た?彩の国、それに影響されたのかとおもったけど…(既成です)そうか、既成なのか。じゃ、言っても仕方がないか…戦い理由というのがない、と思ったんだけど
□都立深川『妄想全速力』*二葉葵
すごい殺陣うまかったね。さっき言ったことと反しちゃうけど、腰をグッと落として、練習してることがわかりました。それぞれ自信を持っていることがわかったので、すごく楽しめました。
学校のチラシ観て、申し訳ないんだけど、観てたら全然違ってて、なんて言うのかな、内容が深まっていておもしろいと思いました。
□都立東『ファーストペンギン』○蔵重美虹・鶴田佳子
もう、みんなの表情、表現、一番よかったです。生き生きしていて、演じることが嬉しくて仕方がない、ということが伝わってきました。本もよく書けてたし、やっぱり、空間の使い方がうまいよね、伝統を受け継いでいるな、と感じました。
□都立足立『MY FRIEND ~信じる君へハイタッチ~』
とても、いじめのことをとりあげるのは難しい、と話したけれど、いじめその後、という感じだよね。だから、明るい未来がある、それは切り口がおもしろいな、と思いました。過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と未来。そういう言葉があるんだけど、さっきの飛鳥高校さんもそのことだと思ったんだけど、足立さんの方は、ああいう積極的な、人に関わるという子がいっぱいいてほしいよね。ああいう子がいるとわくわくする、おねがい、こういう芝居なくならないでね、と思いました。
◆審査結果
□最優秀賞
都立上野
□優秀賞
順徳女子 都立葛西南 都立竹台 都立忍岡 都立小松川 日本大学第一 都立飛鳥 都立深川 都立東 都立足立
□優良賞
都立荒川商業 都立科学技術 北豊島 都立本所 都立葛飾野 都立淵江 駿台学園 都立大江戸 都立橘 都立白鴎
□創作賞
都立小松川
□敢闘賞
都立竹台
□奨励賞
都立葛西南
□最優秀新人男優賞
都立竹台 木島侃志
□最優秀新人女優賞
都立忍岡 堀田千尋
□生徒投票
1位 都立足立
2位 都立上野
3位 都立橘
最近のコメント